欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い

欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い コラム

危ない工務店の見分け方

2008年 9月 24日

つい先日、仙台の中堅工務店が倒産しました。
有名な会社でしたから驚かれた方も多かったことでしょう。

サブプライムショック以降、倒産や廃業をする工務店が後を絶ちません。
多くの工務店が大きな影響を受けています。

倒産の危険がある業者を避けることは重要です。
建築中に倒産すれば大変なことになりますし、建築後でもアフターや
保証の問題が出ます。

それで今回は、素人でもできる「危ない業者の見分け方」をご説明します。

以前の決算書を見ると言う方法もあります。
有効な方法ですが、必ずしも確実な方法ではありません。

なぜなら決算書は粉飾されている可能性があるからです。
そうなったら見分けがつきません。
事実、私達の情報では危ない工務店が、決算書では黒字計上を
しています。

仮に正直な決算書であっても、その数字は昨年度以前の状態です。
現在の状態ではありません。

仮に工務店が半年間、仕事がなければ大半が倒産するでしょう。
だから現状を把握して判断することが大事だと思います。

現状を見分けるには二つの方法があります。

一つの方法は、その工務店に行って
「現在工事中の新築現場は何棟ありますか?」と聞くことです。
(工事中とは基礎着工から引き渡し前までの現場と言う意味です。)
必要なら全現場を確認してください。HPで確認することも可能です。

もし現場が1、2棟しかなければ不安です。
たとえば「従業員5人で現場が1棟」と言われたら、要注意かもしれません。

なぜかをご説明します。
会社は従業員一人に対し約600万円ほどの給与+経費がかかります。
家の粗利は大体500万円としましょう。
その他に会社経費(含む役員報酬)が年間約1500万円は必要と思われます。。
展示場があれば年間約500万円の経費がかかることでしょう。
1棟の工事期間は約4ヶ月です。
(これらの金額はあくまでも目安です。会社の借金額、役員報酬などで
上下します。)

たとえば社長1名、従業員(除く職人)が5名、展示場なし、なら
年間の会社経費は1,500万円+3,000万円=4,500万円が最低必要と
考えられます。

家の粗利は500万円とすると年間9棟は最低必要です。
(ローコスト住宅なら12棟以上必要です。)
すると9棟×4ヶ月÷12ヶ月=3棟です。
つまり3棟はいつも現場が動いていなければその会社の経営は
成り立たないと考えられます。
(もちろんこれはリフォームや副業を入れていませんので例外はありえます。)

会社の社員数から適正な現場の数を計算してみてください。

適正な現場の数=( 1500万円 + 展示場数 × 500万円 + 
従業員数 × 600万円 )÷500万円 × 4(ヶ月) ÷ 12(ヶ月)
になります。
その適正な数より現場棟数が5割以上多い工務店なら、なお安心です。
受注が順調で、現場さえ動いていれば、銀行もバックアップしてくれます。

残念ながら各社のホームページを見ると、適正な棟数の現場がない会社が
ごろごろしています。
現場の進捗をホームページを掲載していない会社もたくさんあります。
こうした会社には注意されることをお勧めします。
倒産する会社はまだまだ増えていくのかもしれません。

現状を見分けるもう一つの方法はNPOの個別相談で聞くことです。
ある工務店は決算上は黒字ですが、私達は危ない工務店と見ています。
理由は「職人の手間賃を滞納しているから。」です。
もちろん情報源は職人です。
職人からの情報は、一般の人には知ることがない情報が詰まっています。

職人や材料屋に支払が滞ったら、かなり不安です。
こうしたことは他では聞くことはないと思いますが、
NPOでは消費者保護の観点から、確実な裏を取った上でお話しています。





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