欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い

欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い コラム

住宅業界の「憎まれ役」になる覚悟

2008年 10月 22日

まだNPOをはじめたころの話です。
全国の「欠陥住宅と戦っている人」とお話しする機会がありました。
同じ欠陥住宅と戦うといっても2種類の人がいました。

一つは住宅業界と施主の仲介役になろうとする人たち。です。
家を建てる時点で欠陥住宅をなくそうとするやり方です。
加盟する住宅業者がスポンサーです。

もう一つは施主側に立って住宅業界と戦う人たち。です。
主に欠陥住宅をつくった業者と戦っています。
施主が経費を負担します。

同じ欠陥住宅と戦うといってもスタンスは全く違います。
前者は住宅業界にも受けが良いですが、後者は「憎まれ役」です。

後者の仕事をしている建築士のAさんが、ある時つぶやきました。
「この仕事を始めたからには、私はもう2度と住宅業界に戻れない。」

後者のAさんは、相当の覚悟をしていたのです。
でも「欠陥住宅で苦しむ人を助けたい。」との一心で
立ち上がったのでした。

別の例です。
仙台市内の施主さんが欠陥住宅の鑑定書を作って欲しいと市内の
建築士に頼みました。
鑑定書を作成した建築士は書類を渡しながら施主さんにこういいました。
「この鑑定書は渡しますが、工務店には私の名前は出さないでください。」
それでは鑑定書の意味がありません。
この例は、憎まれ役になる覚悟ができていない人は、施主側に立てない
ことを証明しています。

私達のところには欠陥住宅の相談がたくさん飛び込んできます。
契約トラブルや見積書のカラクリも分かってきました。
新築の相談者もたくさん来ます。
また職人さんや住宅業界の方からも現場の人しか知らない情報が
たくさん入ってきます。

これから家を建てる方にはメーカーの良いところもお話します。
しかし過去の事例から、気をつけるべき点もお話しないわけには
行きません。

また欠陥住宅の相談では、悪徳業者との対処方法を一緒に考える
ことも多々あります。
それで私達も憎まれ役になっていきました。

以前、欠陥住宅見学会をした時は、告知をしたメディアに多数、
NPOへの中傷電話が入ったそうです。
「一般人を装っていたが、あれは間違いなく業者ですね。」とメディアの方。
もちろんうれしい事ではありません。
実際の被害はないものの、不安がなかったと言えば嘘になります。

でも憎まれ役の覚悟ができたら別のものが見え始めました。
もちろん感謝してくださる方々が増えてきたことです。

家を建てるにしても、欠陥住宅の対処にしても一生懸命お手伝いを
させていただいています。
そして本当にたくさんの友人ができました。

この声の一部はHPの「相談者の声」「喜びの声」にも出させていただい
ています。
覚悟を決めて憎まれ役になって本当によかったなあ、と思っています。

そしてこのごろはさらに良いことが増えました。
それはNPOの悪口を聞いて、相談に来る人が出てきたことです。(笑)

せっかくはじめた活動です。
当たり障りのない話しかしない団体や困っている人を見捨てる団体
にはなりたくありません。
これからも施主側に立って、覚悟を決めて活動をしていきます。

そしてこれからもたくさんの相談者に喜んでもらえるよう努力したい
と思います。





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