欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い

欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い コラム

瑕疵保険の落とし穴

2009年 1月 16日

今年の10月から瑕疵保険が一般住宅に義務付けられます。
それに伴い第三者の検査も同時に義務付けられました。

私は「欠陥住宅の防止になるか。」と期待していました。
しかし実態が明らかになって驚きました。
第三者機関(保証会社)の検査が4回から2回に減ったのです。

具体的に申し上げますと、今までの第三者機関の検査は最低でも以下の4回は
行なわれました。

1.基礎の配筋検査
2.上棟時の金物検査
3.断熱材が入った時点の断熱検査
4.外壁が入った時点での防水検査

この4回はすべて重要です。
1と2は家の構造の基本ですから必要です。
3と4は水を家に入れないために、そして暖かさを守るために必要なのです。
家を悪くする原因は、主に「水」です。
ですから水を防ぐために3,4の検査は必要です。

ところが今回の義務化に伴って、第三者の検査は2回に減ってしまったのです。
3と4の検査がなくなっていました。
1と2の検査だけになったのです。

ちなみに今回の10年の保証は
「構造耐力上主要な部分又は雨水を浸入する防止する部分の瑕疵」だけです。
つまり「雨水を浸入する防止する部分の瑕疵」に関しては4の検査も該当しますので、
検査をせずに保証をするということです。

どうも釈然としません。

まずひとつの点として保証の方法が釈然としません。
保証会社は、悪徳工務店が欠陥住宅を作って倒産したら、その保証をする責任が
出るのです。
なぜ保証会社は、検査なしで保証できるのでしょうか?

さらに保証の範囲と期間が狭すぎます。

「構造と雨水を浸入する防止する部分」だけのたった10年間の保証に
どれだけの意味があるのでしょうか?

わずか10年の保証で「やった。これで安心だ」と喜ぶ施主さんが
何人いるというのでしょうか?

こんな内容にするくらいなら、検査を4回に戻して厳しい検査を課した方が、
施主さんはよっぽど安心できたことでしょう。
それに検査の施主立会いや、写真撮影で徹底的に証拠を残せばさらに安心だったと
思います。
そうすれば手抜き工事は減ったことでしょう。本当に残念でなりません。

今回の結論です。
詳しく調べた結果、「瑕疵保険」はそれほど安心材料にはならないと思われます。

一生かけてローンを支払っていく家です。
40年から50年は持つ家を作りましょう。きっと作れます。





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