欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い

欠陥住宅、欠陥工事、契約トラブルのご相談、欠陥防止のお手伝い コラム

◆ 「事件は現場で起きている」 
2007年 1月 30日
欠陥住宅が社会問題になり、行政も多くの手段を検討しているようです。
中間検査も実施されるようになりました。
また欠陥住宅の補償も検討されています。

でも私たちは
「欠陥住宅をなくすには住宅産業の構造が変化しない限り不可能だ。」
と断言します。

今回のコラムでは住宅産業の構造の問題の一つ、
建築現場で起こっていることをお話します。

家は職人さんたちが作るものです。
この職人さんたちが劣悪な環境で働いていたなら、欠陥住宅を防ぐことが出来ません。
これはプレハブメーカーでも同じです。
基礎や地盤改良、建具などの多くが現場の職人さんの手によるからです。

御存じない方も多いと思いますが、有名メーカーの中には一人前の職人さんに
学生アルバイト程度の日当しか出さないところがあります。

住宅着工数が下がり、職人が仕事が少ないのにつけこんでの行為です。
「この日当なら仕事をやるよ。」という感じです。

多くの職人さんは別の仕事に転職してしまいました。
でも転職できない職人さんは受け入れて働くしかありません。
その会社の現場ではだれも喜んで働いてはいないのです。

さらに多くの大手メーカーでは職人の作業代を勝手に値引きします。
職人さんは10万円の仕事をもらっても、仕事が終わってからメーカーからFAXが来ます。

そこには「今回の工事は○○万円値引きします。」とあり、反論は許されません。
文句を言うと次の仕事がなくなるからです。

では職人さんはどんな気持ちで家を作っていると思いますか?

それでメーカーは職人から施主に悪い情報が伝わらないように箝口令を敷きます。
だから職人さんは余計なことをしゃべることはありません。

有名メーカーで家を建てている方はぜひ現場に行ってください。
そして缶ジュースでもぶら下げて職人さんたちとお話して欲しいのです。
はじめは相手をしてくれますが、ちょっと突っ込んだ話をするとトーンが下がり
「現場監督さんと話してくれませんか?」となります。

忙しいからではありません。
本当は職人だって施主さんと話がしたいのです。
でも余計なこと(本当のこと)を喋った事がばれると職人さんは
次の仕事がもらえなくなります。

私には見えない猿ぐつわがされているように感じます。

そしてこのゆがみのツケは施主さんに回ってくるのです。

河北新報 平成16年4月30日 『特集・欠陥マイホーム<3>』で、
ある職人が心情を吐露していました。

「職人人生30年、手抜きをしたくてするわけはない。ただこっちだって生活がある。」
多くのメーカーでは現場監督が不在です。
職人は見えないところで手抜きをするしかありません。

欠陥住宅をなくす。
それは法律の問題でも理屈の問題でもありません。

青島刑事ではありませんが「事件は現場で起きている」のです。





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